動画再生について
MADムービーを再生するときにWindowsMediaPlayerを使ってる人も多いかと思いますが、ヘビーに使い込むには若干物足りないところもありますので、以下の例を参考にしてもらえればと思います。
再生ソフト
※2012年10月1日からの著作権法の改正でフリーの動画再生ソフトが利用してるDeCSS関連ライブラリが法律に引っかかる可能性が出てきましたので今後の動向に注意願います。
GOM Player 初心者向け
各種コーデックやフィルターを内蔵しているので、このプレイヤーをいれるだけで「ムービーを再生できません」という事態はほとんどなくなります。
自由度も高いので、設定を弄れば使い勝手も良くなります。
MediaPlayerClassic+ffdshow
洗練されたインターフェイスのMediaPlayerClassicと、コーデックやDirectShowフィルターのセットであるffdshowをそれぞれインストールします。MediaPlayerClassicはGOM Playerよりも軽快に動作します。問題があるとすれば、本家のffdshowはすでに開発が止まっていて有志の手によって最新のソースコードでコンパイルしたバージョンがいくつも公開されているのですが、場合によってはムービーが再生できなくなる等のトラブルが発生することです。したがって、多少の知識(というよりは経験)が必要だと言えます。とはいえ、ほとんどのトラブルは一度ffdshowをアンインストールして、別のバージョンを入れなおすことで解決できると思います。
- Media Player Classic 日本語化
日本語化済みのMedia Player Classicを配布しています。7z形式です。
- 2chのffdshowスレッドのまとめWiki
こちらを参考にどのffdshowを使うか検討してみてください。
- ダウンロード | ffdshow
ffdshowの新しいものがまとめられています。
- ffdshowについて
ココの記事です。
注意:ffdshowのなかにはアンインストール時にOS標準の動画、音声コーディックを消してしまう物が有りました。(現行版は修正済み)
真空波動研
http://www.kurohane.net/
MediaPlayer6.4ベースのフロントエンド。速度可変、バランス調整を搭載。
現状でなんとかしてMediaPlayer6.4で再生可能な形式のほぼ全てで詳細を出せます。
Codecチェッカーとして使う人が多いと思いますが、結構軽いんで使いやすいです。
Codec等は自前では持ってないのでコーディックは各個インストールが必要です。
色空間と、再生時Y/C伸張の問題
圧縮された動画はRGBではなくYV12などの色空間のデータとして格納されています。RGBに比べてYV12の持つ輝度の範囲は、16〜235と狭いので、これをPC用のモニタで再生する場合は0〜255に伸張する必要があります。これがY/C伸張と呼ばれるものです。オーバーレイを使った再生方式ではビデオカードがY/C伸張の処理をして出力しています(あまりに古いビデオカードやGeForce2や4あたりのnVidiaのカードは怪しいです)。しかし、VMR9ではY/C伸張を行わない仕様らしく、正しくない色での再生に慣れてしまっている人も少なくないのではないでしょうか。Y/C伸張が行われないと、真っ白であるべきところ(RGBでいうところの#FFFFFF)が、そのモニタが出せる最も明るい色よりも暗いものになってしまうなどの問題があります。以下では非オーバーレイ環境でのこの問題の解決方法について述べます。
注意:負荷が上がる行為ですので、コマ落ち等が起こる可能性も高くなります。
ffdshowの場合
#ref(): File not found: "player_ffdshow_output_rgb32.png" at page "動画再生"
video decoder configurationの画面から出力(Output)でRGB32だけにチェックを入れます(YV12などは全てチェックをはずす)。
「YV12からRGBへの高品質変換(High quality YV12 to RGB conversion)」にチェックを入れるかどうかはお好みでどうぞ。
また、コーデックの設定でRaw videoを「all supported」にすると再生する動画全てがffdshow経由になるので、MPEG1やWMV9などffdshowのコーデックを使いたくない場合でも上記のRGB32出力が有効になって便利です。
注意:Premiereで出力時にフリーズしたので「all supported」にした後不具合あれば、編集時は無効にした方が良いかもしれません。
GOM Playerの場合
#ref(): File not found: "player_gom_rgb32.png" at page "動画再生"
環境設定>映像>映像出力>カラースペースで、ユーザ設定モードにチェックを入れ、カラースペースフォーマット設定でRGB32を選択します。
音質向上
mpg123 and MAD DirectShow Filter / 可音月堂
http://f23.aaa.livedoor.jp/~kanetuki/
※標準のF-IISのMP3デコーダよりかなり賢いです。
mp1、mp2でも音質向上するので結構(゜д゜)ウマー。
注意:Media Player Classicとの併用には難有り。
Media Player Classicで使う場合は内部フィルタ内のソースフィルタ、変換フィルタのMPEGAudioのチェックを外せばOK
#ref(): File not found: "mpg123mpc.png" at page "動画再生"
FAQ
Q1.ムービーが再生しようとしたら音(or映像)だけ出ません
そのムービーに使われているコーデックを確認して必要があればインストールしてください。ほとんどの場合はffdshowやGOM Player内蔵のもので再生可能になるかと思います。ffdshowをインストールしていてもそのコーデックを有効にしていないと意味が無いので注意。
- コーデックの確認の仕方
各種ソフトウェアが有るのでそれを使いましょう。
真空波動研
http://www.kurohane.net/
プレイヤー兼コーデックチェッカーの定番。
video easy info
http://yakki-.hp.infoseek.co.jp/delphi/videoeasyinfo/videoei.htm
Win32工作小屋 - mp3infp
http://win32lab.com/fsw/mp3infp/
MMname2
http://page.freett.com/HarryTools/
Q2.ムービーが再生できません
そのムービーに使われているコンテナを確認してください(拡張子で判断)。MPEGやAVIはWindows標準なので問題ないのですが、OGM,MKV,MOVなどはそれぞれ対応したプレイヤーやSplitterが必要です。MediaPlayerClassicとGOM Playerはこれらのコンテナに対応しています。
Q3.ムービーが再生しようとしたらカクカクします
まずは再生方式(VMR7やVMR9、オーバーレイを使用しているかどうかなど)を確認。この設定方法(そもそも設定可能かどうか)は使用しているプレイヤーによって異なります。MediaPlayerClassicの場合は、オプション>出力>DirectShowビデオ、から設定できます。CPUやビデオカードのスペック等によってどの再生方式がベターかは変わってきます。
また、そのムービーの圧縮に再生時の負荷の大きいコーデックが使われている可能性があります。場合によっては使用するデコーダーを変えることで解決します(デコーダーによってCPU負荷が違ったり、相性の問題もあるかもしれません)。
H.264の場合、ffdshowよりもCoreAVC(シェアウェア)の方が処理速度が速いそうです。一通り対策してもPCのスペック不足を感じる場合はパーツ交換や買い替えの検討を。
WMV9の場合は、現状WindowsMediaPlayerを利用するのが一番軽いです。
どうしても一人で解決できないトラブルが起きたときは次のスレッドで相談してみるのも手です。似たようなトラブルで困っている人がいるかもしれないので、そのような書き込みが財産になるかもしれません。
【そろそろ】MADムービー再生環境【ハイビジョン?】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/4447/1161702450/l50
- PC強化のポイント
まずはメモリの量。WinXPなら最低512MB、推奨としては1GB以上。
CPUは640X480なら、特に気にしなくても問題無いと思われる。
ハイビジョン見たければPen4の2GHz、Celeronなら2.6GHz以上がボーダーライン。(まだ確定しきってないので、書き換え推奨)
1080pの再生を行う場合には高速なCPUと高性能なビデオカードが必要になるのでPC買い替えも視野に入れる必要有り。
記事一覧
参考
- 超初心者はひっそりとここ見てから質問しる!(2ch映像制作板)
- Macで使える動画関連 Macの方はこちらへどうぞ
- MacOSXとメディアプレーヤー
- 自作PCでのBlu-rayビデオ鑑賞環境を検証する
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