2021年上半期: 静止画MAD20選

というわけで、夏MADも終わったタイミングなので、やっと選んだものを記事にします。

もう7月どころか8月も末になろうというタイミングなのですが、自宅警備員にもやらなければならない事というのがあったという事でお見逃しください😿

本当は生放送などの小さいイベントでもやろうかと思っていたのですが、時機を逸しているうちにシャキシャキレタスさんが素晴らしいチョイスで放送をされていて、作品のチョイスもだいぶ被っているしいいかなという風にしているうちに、記事にするのも遅れてしまいました

色々悩みましたが、自分のチョイスはこんな感じです

あああ、ああああぁぁぁ…。ぁあぁあああ…(語彙消滅。

この作品ついて書こうとすると語彙が消滅してしまうのですが。

PluviaさんのMMGCの作品です…。元々、「因果交流電灯と模倣芸術の櫻」なども含め、考察に値するソースをプレイしてその解釈を自分なりに作品にするという作風が。「芸術として美少女ゲームを作る」と語った原作と合致していたと思います。

まぁ、実は原作未プレイなんですけどね。

2作目は蒼緋さん。自分はfgoはLB6までプレイ済。こちらはLB6前半のみ公開されて暫くして公開された作品でしたね。

元々新しい本編が公開されては最速でMADを上げてくる神速の異名に違わない作家さんでしたが、今回はその後じっくりと時間をかけて作ってきた力作!

他の作品に比べて動きの激しいわけではないのですが、考察の結果を暗喩する絵作り、緩と急を使い分けた時間構成が作品世界に引き込んできて、見終わった後に作品を咀嚼し直してまた魅力に気づかされる…。そういう作品でした。

LB6は、前半、後半、崩壊編と3つに分かれて公開されて、それぞれを読んでから作品を見直すと、蒼緋氏の考察が違った形で浮き出てきますが、実際にストーリのその後をばっちり一致させてきて「野生の鏡の氏族」タグがここ数日で付いたのもにやりと理解させられる構成でした。ネタバレゆえに詳しい話を言えないのが悔しい!



血·爱·电锯

パワーちゃんの最後を見て、期間も左程経っていないタイミングでのこの作品。

最初の1秒目から「ありがとう」の歌い出しで、パワーちゃんとの別離を暗示。そこから思い出を振り返らせながら、別れのその瞬間に向かっていくその選曲と構成。素晴らしかった。

「鸣鸣鸣鸣鸣」と、流れてくるコメントに「あああああ…(泪」と解釈が完全一致させられた。なく。



【静止系/Fate】帝都圣杯奇谭

こちらはMMGCから。

しょーさんの昨年のAniPAFEもすさまじかったですが、それに比肩する出来。漫画に色を塗って、これだけ動かして、なぜ全力を尽くしたという言葉しか無いです。

現在開催中の冬夏合戦も、これに倣ったようなモーションがばんばん出てきて中国勢のレベルの向上を象徴させるような作品になりました。

Nanatsukiさんのモーションとはまた違った進化ですね。



まずは公開後即作者巡回済、そして公式PV化おめでとうございます。

公開初日から界隈では話題になる、ブラマンさんの出世作的作品でしたが、これ 原作を読むとかなり長い作品なのに、これを3分半程度に切り出すために、かなりブラマンさんなりの構成が入っていたのが素晴らしいですね。


悪魔が囁く夜がある

こんなにこだわっても伝わらない

これくらいで十分だろう


主人公とエレンの関係に絞りつつ、ここからの転調に作品の軸を据えたのはブラマンさんの原作をよく考え、咀嚼して何が良かったのかを拾い上げる力が他作家より頭一つ抜けている証左だと思いました。

今回はソースとブラマンさんのセンスが強く重なってのこの評価だとは思いますが、次が必ずAniPAFEで来るであろうことは想像に難くないので、待たせていただきたいです。



「シャンリーさんが化けた!」と人々が口にするようになった、頭一つにけている絵作り

語彙が消える系MADなので、文章にするのはパスです。



というわけでNanatsukiさんです。

しょーさんに変って静止画の技術を一歩づつ進歩させている、界隈の技術の牽引役の一人となっている氏ですが、上半期だけで4作品公開している中からこちらを選ばせていただきました。

これからのメディア展開が予想されるような期待の新作をソースにする氏ですが、 「不滅のあなたへ」のアニメ公開にタイミングを合わせるような形での作品公開。

最初は作品紹介をして原作に興味を持たせるような作品かと思っていましたが、アニメが原作が追い付くにつれ、次第に拾ったあのシーンの意味が玉ねぎの皮を剥く様に明らかにされて、作品の捉え方が変わっていく見方が出来るのだと気づかされました。

最後の余韻のシーン、沈黙の使い方が素晴らしい



ALINCOさん、今年は尖った作品を多く出して注目をされていましたがその中で好きなものを選ぶと自然とこれになりました。

持ち味となるデザインセンスや色彩感覚という意味では、これは一番控えめなのですが、 空の青さと海の青さを映えさせるために、抑えるべきものを抑え、モーションとテキストに支点を置いただけなのですよね。

引き算をしたからこそ魅せるべき箇所をきちんと魅せた。

無いからこそ良い作品でした。



【呪術廻戦】おしゃかしゃま【MAD】

yuukiザさんで、呪術回線でこの曲の段階で勝ち確なんですよねぇ…

Shueishaなりすまし削除騒動で、公式でない所からの申請で削除されるという悲しい事になってしまいましたが、niconicoへの作品アップ、お待ちしています。



バレンタインが近づくと、今年はいつだろうとみなさん待っている状態ですが、 今年もありがとう、お待ちしていました。






MMGCから2作目です。これに関しては技術といい完成度といい圧巻でしたね。



湿度の高い存在しない記憶、好きぃ♪

最近、注目されているシャンリーさんですが、一連のゆるゆりの存在しない記憶作品は、間違いなく原作を咀嚼する力を一段引き上げたって、これでわかります。



技術的な出来に関しては、流石ゆっぴさんの一言にしかならないのですが

担当に対する、解釈と熱意がきちんと出来ているのが、[01:49]の間の構成から伝わって来ます。ゆっくりとアイドルの性格を絵で説明してからの[00:55]からのサビへの入り。素晴らしい



これに関しては以前Twitterに感想書きを得ているので、もうコピペで行きます。

朝奈さんは、界隈に居付いて15年の長い作家ですので好みは良く分かっているつもりです。

ゆずソフトの「喫茶ステラと死神の蝶」。このブランドらしい小難しいことはやらないかやりすぎないで、ある程度ストーリーを見せつつ可愛いヒロインとイチャイチャ可愛い魅力を引き出す作りのゲームを安定して出していますね。

今回は、ヒロインの一人の四季ナツメの、ツンデレな可愛さをどう引き出そうとしたのかで勝負。向き合ったものがシンプルで、おおよそ取り出せた印象です。

そういう意味でヒロインの意地っ張りな可愛さを引き出すという意味で10年以上前の作品ですが

そして、汝等此処より入りたる者」を思い出しました。

みやびちゃん。ぷりちー。



今年も良い作品を着々と出してくるCANOさんですが、自分の中ではCANOさんは最初の静止画作品だった「聲の形」が未だ最強なのですが、次を挙げるならこちらになります。

作品を要素レベルまで分解して再構成するときに、原作の何を拾うかはその人が人生の何に悩み、原作をどう解釈する様になったのかが表れると思うのですが、CANOさんの持ち味の人の暗澹たる側面、その向こう側にある大事なものの美しさを入れ替わり出す作り方が、出来ていたかなって思います。

「よふかしの歌」なども、作風を広げながら色々と持ち手を増やしていますが、CANOさんの王道は心の陰にあると思うので、数本に一本くらい戻ってこういうのが欲しいかなって思っています。



最近、この合作メンバーでMAD団体作っていましたが、作品の中で個人の作風と情熱が、入れ替わり立ち代わり顔を出してはぶつかりあって、「俺のパートが一番だ」ってせめぎ合っていましたね。

その上で一定の統一感を持って一つの作品にまとまっている。今後を担う強力な作家さんたちの息吹を感じました



インドネシアの方の様ですが、海外勢らしさの光る作風、独自の緩急が良かったです。



【静止系MAD】夜行灯——《葬送的芙莉莲》



最後の1作、どれにしようか悩んだのですが、結果としてはこちらになりました。

他にも、候補が多くあったのですが、何故かこちらになりました。

湿度の高い存在しない記憶でしたが、テーマの適度な分かりやすさと、重すぎない切なさ、全体のトーンの良さが記憶に長く残る作品だったと思います。柳さん。MAD MAX 期待してお待ちしています。


さて、これで20作品でしょうか。

さて、ここでちょっとだけ、静止画MAD以外も気になったものを出させていただきます。

ACROSS CON 圧巻の1位作品。AMVっぽさというのはみなさんの中になんとなくあると思うのですが、こちらは圧巻。見事にその流れを昇華させてきたなぁって酔われました。



こちらもACROSS CONから、内面と音楽が一致する様な、緩急、交えた丁寧なモーショングラフィックス。こちらも映像の向こう側を感じさせる、日本では見られない感性のある作品です。



プロのモーションキャプチャ機材と、つよつよのハイエンドPCを使い倒して、踊ってみたの上手い人のダンスを力を借りて、そのうえでの完璧な物理演算、完成されたカメラワーク、何もかもが高い位置にありすぎる。

こちらはMADLIVE EXP!!!!! vol.441から。

こちらに関しては、説明を並べるよりもまぁ、見てください。

こういう表現もあるのかと。

この作品をきっかけにこの人の過去作も少し見させてもらいましたが、クィリティと世界観の作りこみが過去作と比べても全然違う。

このイベントにかけた熱意が伝わって来ます。




今年も上半期だけで素晴らしい作品に多く巡り合いました。感謝です。

恐ろしいのはこうして書き出してみて軍魔さんの名前が入らなかったという事実。

国内は他の人と被るので、少しだけ海外を多めにと意識した所はありましたが、しかしあの作家さんのあれも、あのイベントのこれも入っていないとか、自分で驚きました。この半年どれだけ密度があったのかと。

下半期も既に公開された夏のMADイベント、そしてこれから始まるAniPAFE、おそらくやるであろう第12回ANIMAAAD祭、軍魔さんエントリー済のMAD MAX 2021とイベントの予定が並んでいますが、どんなすげー作品が出てくるのでしょう。楽しみに待たせていただきます!

投稿者 baban 2021/08/25 at 00:01

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