Google新言語「Dart」を軽く見た感想

「Dart」の言語仕様が発表されました。 巷では、JavaScriptの速度の遅さに辟易したGoogleがクラスベースの言語仕様で速度重視の言語を作るという情報が漏れていましたが まったくの、噂通りの言語仕様になっていました はっきり言おう! これは外れる! JavaScriptの用途が広がるにつれて、速度が重要になっているところまでは認めるとしても、正直大半のWebプログラマは、本当に速度が必要な仕事はしていない訳で Canvasタグにガンガン描画を行って、ブラウザの上で弾幕シューティングでも作らない限り、そこまで言語本体の速度は必要ないと言えるでしょう。そう考えれば、そいういう狭い需要の人しかメリットのない言語はまず広がることはないでしょう しかも、覚えてもChrome上でしか動かないとなれば、かなりの資金を投下してマーケティングをしても広げることは難しいとしか言いようがありません! JSには速度が重要だという主張自体は、正しいとしても、仮にJavaScriptを置き換える言語が出るとしたら以下の3条件を満たしているものになるのではと思います
  • JavaScript並の、手軽さを失わない
  • 高速化のための情報付加は、後付で出来る
  • 出来るだけ、JS(ECMAScript1.5)と後方互換性を持っている
最近は、どのJavaScriptエンジンも中間コンパイルすることが当たり前になってきたので、JavaScriptのボトルネックはすべてのデータ構造がハッシュである事なんですよね そうであれば、本当は配列や構造体とした方が高速な場合に、データ構造をちゃっちゃと切り替えられる用に、既存のJavaScriptにデータ型を後付できるような「JavaScript++」的な言語は私の見立てでは本命に一番近いような気がします

投稿者 baban 2013/02/23 at 23:57

no comments no trackbacks

コメント

(leave url/email »)

前のコメント