静止画M@D的アイマスM@D紹介
というわけでタイトル通り、今回のテーマはアイマスM@D、というかこの表現は適切ではありませんね。ニコマスという単語でコレを表しましょう。
正直な所、アイマスのM@D動画は、主な活躍の場がニコニコ動画であったため、時代の違いなのか若干違う文化の歴史を歩んでいるのが面白いのですが、その作品の傾向に関しては確実に静止画系の作品に近づいて来ています。
といっても、アイマスM@Dというのは、静止画系があえて別領域と考えて外すような手書きのアニメ作品や、音声の編集のみであったりする作品もその領域の内側に取り込んでいる幅広い概念ですので、その特徴を短く表すのはちょっと難しい。
しかし、その正当派進化系といえるのは、やはりダンスナンバーによる曲とのシンクロ!であると言えます。
M@D動画というのを何処で知るかは人それぞれとして、M@D動画を、楽しむようになる作品というのは、色々な人がエンターテイメント的に楽しめるコメディ色の強い作品なのですが
それが「貴方がハマった作品は?」という事になると、話が変わる。静止画M@Dの場合では、一本杉さんの様なエフェクトを多用した格好良さとノリの良さを兼ね備えた、さらに共感、感動を強めた作品であったりするのですよね
アイマスM@Dの場合は、それが曲とダンスとのシンクロと一体感であったりするのです。
自分の知っている範囲では、次の作品がそれにあたります
上の作品は、シンクロ率の高い作品の一例ですが、現在のニコマス界隈では技術的にはさらに上になっています
編集ツールは次第にAfterEffectsに移行し、バンダイナムコ側から背景を消し去る裏技も公開されたため、ダンスシンクロとAfterEffectsによる高度なエフェクトのないまぜになった状態です。
そういうなかで現在のニコマス界隈を代表している作家がわかむらP
まぁ、この人基本的にデザインでご飯を食べているプロなんですけど…、現在の静止画界隈では神月氏的立ち位置にある人です。
というよりは、大変リメイク作品が多い、また昔の作品の総集編が多いという事を考えると、狙ってやっているようにしか見えない。
静止画MADやら3DCGやらDTPやらDTVやらいろいろ経て、今はアイマスMADをやってます。
とも言っており、界隈を知っている人であると言えます、でも、「もしかしたらこの人なのかな?」と推測できる人がいないのですよね。だれなんだー!
ノリの良いダンスナンバーで、高度な演出をやってのける作家さんで、特にPerfumeを初めとする中田ヤスタカのプロデュース曲との相性は定評があります
ダンスとのシンクロ率がやや低めと言われますが、それは贅沢の言い過ぎというモノ、間違いなく現在ニコマス界隈で知名度、実力ともにトップの一人であると言えます。
じゃあ、ニコマス界隈の作品がダンスばかりかというとそうでもない。
技術の厚情とともに、作風も次第に進化をしており、次第に編集を行う作家(アイマスなのでプロデューサーの方が適切な表現ですよね)の世界観と、キャラクタの性格を抽出、融合させたきわめてアート的な作品も2007年あたりから登場してきました
特に今日いっちばん紹介したかったのが、この作品。
アイマスM@Dには静止画M@Dに通じるモノがある!と確信させた1作
というか軍魔氏の遠い空のーーが無ければ私の今年のベストM@D入り作品でした、嗚呼もう俺は何度コレを再生してしまっているんだ
眉間のしわの第3の目、遠く涅槃を見つめながら諦めもなくヨロコビもシアワセもなく歌い上げるような歌詞を、良く良く良く表している色彩、風景、そして眉…っていうかああもう感じれるヤツは感じろ! あとはしらん!的な作風に賞賛の拍手を惜しまずにはいられません!
と言っても。このえこPも映像でご飯を食べている方らしいですが…
他にも下の作品のように、明るく完成度の高い、誰もが認めるような作品も制作されています。
ダンスの映像を抜き出すために2000枚以上、写真屋で切り抜きをしたんだとか…
他にも紹介すべきかも名と思う作品が数多くあるのですが、次で最後の作家さんATollPです。
この人の特徴は、作風がきわめて静止画M@D的であること。
まぁ、まずは見て貰うのが一番良いと思いますので貼り付けだけしておきますね。
今回は、紹介はここまでですが、現在のメインストリームを形成している作風はこれまでダンスとのシンクロとアイドルの心情を暗示させるようなアート方向に近づけた作品がそれぞれ並立しているように見えます
あまりにダンスパートなどを削ると「アイマスである必要のない作品」とのコメントも見えますが、実際はその中間の作品も多く判別はちょっとした価値観の違い程度という印象を受けます。
特にアート的な進化をしてきた側面から見ていくと、ニコマス界隈は後発の利点を生かして、静止画界隈が98~2003年くらいにやって来た変化を倍以上の速度でやってきている様に見えます
(おそらく技術的にはもう延びしろはそう無いような気がしますが)
私の場合は優先順位が、静止画系、プログラム、Web関連技術、ニコマス、位の順になっていて、有名なPの作品を、リストからゆっくりと押し広げている途中くらいなのですが、コレはコレで面白い世界ですよ。
投稿者 baban 2009/02/07 at 01:03