cssの未来を占う

さて、思った通り本当に前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です

以前予告した

むしろCSSを上げるべきなんじゃないかと思うが。 CSSの極限の進化形がFlashになるのか、さて。

なーんで、この一言が面白かったかに話を移していきましょうか

数日前の記事ですが標準技術とジュラ紀の恐竜で、cssは既に重い荷物を抱えた亀になっていること、それなのに代わりになるシステムが見あたらない事をお話ししましたが、cssというのは、この例に当てはめながら、既に技術として枯れる運命を背負っている(これだけ普及した物が突然消えたりはしないけどね)、CSS3の勧告をもって一応の完成をみて、その後は、規格の間違いといえる物をCSS3.xとマイナーバージョンアップを繰り返して行くだけの存在になるのではないかと思っていたのですよ

実際にCSSには私が指摘できる様な仕様の穴が所々に見受けられます。大きめの所では

  1. CSSには自分のバージョンを知らせる仕掛けがない
  2. 機能の実装、見実装を調べて、振り分ける仕掛けがない
  3. 機能が増えて行くにつれ、同じ表示が出来る、ダブりの機能がかなりある
等になりますね。というわけで。この問題を解決しながらもっとコンパクトで拡張性に富む書式のスタイルシート(つまりは第3のシステム)が、CSSの頑張っていた所を置き換えてくれないかなー、と期待して。多くの無駄っぽい機能を抱えながらも、大体何でも出来るようになったCSS3を過去に押し込んでしまいたいと思っていたのです

でも、上の台詞を聞いてふと思いました、確かにCSSは動きがない

という事はですよ、メンバー企業の何処かが「もうさ、印刷関係とか機能機能十分みたいだし、screenメディアとかtvメディアとかにガリガリ動くスタイルシートつくんねぇ?」と言い出したとき、言い換えるとアニメーション仕様を目玉にしたCSS4の策定を起こす可能を感じたんですよ

自分なりにこれについて言及すると、マンモス仕様であるCSS3にさらに拡張を施そうとするのは「出来れば止めて欲しい」と言うタイプなのですが、世の中そうなるとは限らないんですよね

言い方を変えますが、方法として、ここでクイズを一つ出させていただきましょうか…

問題:技術的に結構悪くない感じの仕様AとBがあります、果たして採用されるのはどちらの仕様でしょう?

ヒントはどちらも技術的に悪いわけではないことです、意地悪な問題ですね。回答は次の通りになります

回答:声のデカイヤツが混じっているグループです

こういうのは結果の出ない議論を延々繰り返したあげく、時間が過ぎていってなかなか決まらない事が多々あるのですが、結局はせっぱ詰まったときに、最後に声のデカイヤツが押し切って、それが採用される事が多々あります

他にも、「ドル札束で頬をひっぱたける方」とか「シェアで押し切った物勝ち」とかブラックなジョークが色々あるのですが、結局は一番良い方法が取られるとは限らない、ヲトナの事情で…、企業メンバが権限を持っているWWWCならなおさらです

つまりは、CSS4の登場のチャンスはそれなりにあるんですよね…

余談ですが、アニメーション仕様ということは、今までCSSで積まれてきたプロパティである色、形、場所の3つの調整を行う仕様に含めて、動きを調整する仕様を含めることになりますね

普通なら、FlashかJavaScript、将来を見越すならSVGも含めて、ここらへんでやってみせることになるのですが

  1. Flashはバイナリだから嫌い
  2. プログラム嫌い、っていうか分からない
  3. FlashやアニメGIFなんかは、決められた広さの四角形から外に出られない
  4. JavaScriptプログラム嫌、ってゆーかDOM分からないし、DHTML古いし、IEのJScript動作おかしいし、クロスブラウザで打たないと…(以下略
みたいな事を考えると、お手軽にアニメーション出来る仕様は、Webデザイナを中心に、一定の需要があるんですよね

というわけで、ここ数日アニメーション装飾仕様の実装可能性を、ボーッと考えていたのですが、なんというか、えーと、出来そうなんですよね、実装…

どういう書式にするべきかなんて所から悩まずにはいられないのですが、要素(というかDOMのElement)に動きの情報を付加するのは可能っぽい、それをレンダリング時に再現するのはより可能に見えるのですよ

まぁ、今年CSS3が勧告されたとして、それから次の仕様の相談に入りますから、実際に使えるのはいつかを考えると、自分はまず第3のシステムの登場を期待して、そういう仕様はその後の問題に含めたいと思っていますけどね

前置きも説明も長かった割には、結論は特に面白みのある内容でも無かったかな。未来から過去を見ると今まで来た道が一本道に見えるけど、それは多くの人が探検し、草を刈り、道を整えて来たからであって、今話しているのは、そういう進める道を探す、不確定な模索の一つですから。ノイズが多いのはご勘弁

投稿者 baban 2004/11/01 at 21:54

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