Longhornで変わるWebサイト:その1『つまりはDirectXって何よ』

今日のお題はLonghornでの最大の変更点であるDirectXベースのOSで変わるWebサイト作成。正直コレを解説してくれる所って、まだ知らないので…。

ちなみに、私もしっかり分かって解説出来ているわけではありませんので、プログラムの出来る方は、このお話は読まないでおいて下さい。正直、突っ込み所多いですし…。

あ、その1とかありますが、その2に関しては「気長に待っていればそのうちやるかもしれません」予定は未定…(ぉ

みなさんはDirectXというと「ゲーム用途のプログラム、なんか良く分からないけど最新版入れておけばOK?」みたいに感じてらっしゃる方が多いと思われますが、ホンネの所、コレっていったい何なのでしょう?

アスキーデジタル用語辞典DirectXの項を漁ると…。API?、オーバーヘッド?みたいになじみの無い言葉も多いので、ちょっとだけ、丸い言葉で解説させて頂きます。

時は、遙か昔のWindwsの時代です。GUIのOS作るときに、「すいません社長、VRAMが超貧弱で話になりません。」とは言わなかったと思いますが、当時のビデオカードは、必要な性能には届いていなかった様子で、Windowsではその回避手段として、DC(デバイスコンテキスト)っつう道具を用意いたしました。(この、単語を覚えている必要はありませんが…)

これは、描画する画面やらのグラフィック関連のやらの情報を、メモリ上で保存、処理する場所なのですが、困ったことに、これを使ったプログラムだと、ディスプレイに映るまでに。

メモリ > ビデオカード > ディスプレイ

と一段メモリを踏んでいるので、描画速度が早くなりにくかったんですね。

それじゃ、高速な描画が必要なゲームなんかには使えないと言うことで天下のゲイツ様が出したのがDirectX。

これで、ビデオカードを直接いじくって

ビデオカード > ディスプレイ

とメモリを飛び越して処理、そして描画が高速化、これで問題も解決。というプログラムが、DirectX。つまりはVRAMに直接アクセスするからDirectなんですね(多分)。

さて、時代は移って、Windowsも順調にバージョンアップ。「640kもあれば誰でも十分だろう」なんて言ったあの人が、数百倍のメモリを推奨するOSを発売する様な時代になってしまいましたが…、それは置いておくとして。

その間にハードウェアも順調に進化。特に、ここ数年のビデオカードの進化を見たマイクロソフトの偉い人が「そろそろ時期が来たんじゃないか?」と考えたのでしょうね(ホントの所は知りませんが…)。Windowsの全体をDirectXベースに移行する決断をしたみたいです。

そのせいで、今までゲーム用途の時だけ使っていたのが、新たにWindows本来のGUIその他のデータも引き受けるようになって、推奨VRAM128M以上とかいうバカみたいなスペックを求め始めたのでしょうが、またそれも別のお話です。

で、長かったのですがココまでは話の前知識。自分が本題にしたい「これでWebサイトの何が変わるの」っていうお話ですが、一言で言うと、Webサイトはもっとグリグリ動き回るようになります。

実際今までのWebサイトは、スタイルシートのbackground-attachment:fixed;や、position:fixed;あたりで固定表示する者を作ると、スクロールさせるときに(ストレスを感じる程実感していないかもしれませんが)描画が遅れがちになっていますが、コレが無くなります。

そして、今まで、処理速度の問題で出来なかった色々な表現が出来るようになります。それで、サイトがもっと動き回るようになると、面白くなるのが、スクリプト言語とスタイルシート。これで、サイトをグリグリ動かして回って、ネスケ4vsIE4の時代にやっていたDHTMLを使ったサイト以上に、自由にサイトを動かせるようになります(正直、あの時代は使いどころを謝ったウザいのが多かったですが)。

一番実感しやすい言葉で言い換えると、Webサイトでもゲーム並の描画方法が出来始める。Flashでやっている事を全てXML+JavaScriptでやってしまおうという時代が来るんじゃないかな…、と日々妄想して自分はLonghornに期待を寄せていたりします。

いや、実際は出てみないと分かりませんよ、マジで。

投稿者 baban 2003/10/20 at 11:58

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