光学メディアの保存
CD-RやDVD-Rなどは作家や収集家にとっても必要な物となっています。
ここでは保存の基礎をまとめようと思います。
読めなくなる例について
まずはどうしたら読めなくなってしまうかについて代表的な物を紹介します。
- 強い光にあてる
これは有名なので知ってる方も多い事だと思います。
太陽光や照明で読めなくなってしまう例です。
数々の実験結果からすると短期間では余り消える事はないようですが、長期保存では大敵でしょう。
- ディスクの汚れ、傷
指紋やほこりなどで結構汚れる事が多い事だと思います。
一般的に汚れたディスクを読もうとした際には汚れて読めなかった所を何度も読もうとします。
それのおかげで多少傷があったりしても中のデータがちゃんと読める訳です。
しかし、再読み込みを繰り返す事によって過剰に読み取り光が当たることになり、
データが読めなくなるという実験結果が出ております。(最短1週間ぐらいで消えるらしいです。)
また、読み取るドライブの読み取り光が強くてデータが消えてしまう例も有ります。
汚れていなくてもエラーレートの高い焼け方をしてるディスクでは同様の事が起きて消えてしまう事があるようです。
- ディスクのゆがみ、反り
製造時の品質の低さによるゆがみや
経年劣化での悪化や保管時に重力に負けて少し反ったりして読み取りのピントが合わなくなる問題です
高温になる所では反りは結構危険です。
- レーベル面の剥がれ、傷
CD-Rはレーベル面の保護層が薄いため非常に外部刺激に弱いです。
読み取り面は気をつける人は結構居るのですが、
レーベル側は無頓着な人が多く読めなくなって初めて知る人も少なくありません。
DVDはレーベル側に1枚ポリカーボネイト(?)の層が有るためそれ程気にする必要はないようです。
- ポリカーボネイトの白濁化
透明なプラスチックの部分が長い間に空気中の水分を吸って白くなる現象です。
これは市販のCDやDVDでもおこりうる困った事で、海外では訴訟も起こされて居るようです。
保存のコツ
- 冷暗所かつ湿度が一定の所で保存
日本ではかなり無理が有る話です。
押入れは非常に湿度が高くなりやすく良くないようです。
押入れで保管するなら密閉したケースに乾燥剤を入れて保管でしょう。
保管するケースについて
ディスクが物に触れないスピンドルケースで保存が良いようです。
重力でディスクがゆがむのでスピンドルケースは横置きがベスト。(そのままだと斜めになってしまうので枕必須)
不織布のケースはディスクとくっつく場合が有るので長期保存には不向きです。
また、ビニール素材の場合結露をおこす危険性もあります。
お知らせ / 当社CD-R表面の曇り・汚れについての調査結果についてTDK
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