Mozillaのテーマの作成法 : これさえ見ておけばOK、格要素ごとの指定箇所一覧

概要

Firefox内部と言っても、何処をどう変えたらいいのか分からない。実際私も最初はそうでしたので、普通テーマを作成したい人が最初に変更したい様な、表に出てくる様な所は何処を返れば変更できるのか表にしてみました。

基本的に、目立つ部分だけを書くつもりなので、ここは「ほぼ完成」と言うことで拡張される予定はありません。

メニュー

基本的にglobal/menu.cssとglobal/popup.cssが仕事として支配的です。


/** これがバーそのものを定義しています */
menubar
/** メニューバー上のメニュー項目 */
menubar > menu
/** メニュー項目の上にマウスがあるときの項目 */
menubar > menu[_moz-menuactive="true"]
/** メニュー項目を開いて以降のメニュー項目 */
menubar > menu[_moz-menuactive="true"][open="true"]
/** メニュー右端の読み込み中かどうかを表す画像。実はbutton要素ですので知っておくべきでしょう */
#navigator-throbber

menubar
	menu

ポップアップメニューはglobal/popup.css内部を展開

menupopup内部を弄れば出来上がりです。

ちなみにpopup要素は右クリックから呼べるコンテキストメニューを装飾しますが、これも共通設定でついでに当ててしまうと楽です


menupopup
	menuitem

/** これが一番親の要素(popup.css) */
menupopup
/** メニューの中のアイテム */
menuitem
/** マウスが上のある状態でのメニュー項目 */
menupopup > menuitem[_moz-menuactive="true"]
/** マウスが上のある状態でのメニュー項目(フォルダ)。上のmenuitemと共通にするべし */
menupopup > menu[_moz-menuactive="true"]
/* メニューの区切り線 */
menuseparator
/** ブックマークメニューなどのポップアップに表示されるスクロールボタン */
autorepeatbutton 

ナビゲーションツールバー

ナビゲーションツールバーは大きく分けて戻る、進むのボタンの類、アドレスバー、検索バーに3分割されます


toolbar
	toolbarbutton

タグの構成はtoolbar要素がバーそのものを作っており、その中にtoolbarbutton要素でボタンが定義されています

戻る、進むのボタンの類はすべてbrowser/browser.cssで設定されており、基本的にはToolbar.pngの画像をそのまま読み込んで設定していくのが吉だと思います

進むボタンの右についている履歴用のドロップダウンリストのボタンは、globbal/toolbarbutton.cssの.toolbarbutton-menu-dropmarkerを書き換えることで変更出来ます

urlバー周りは、はglobal/autocomplete.cssを基本に据えて改造していきましょう


/** urlバー右側の履歴のポップアップを取り出すボタン。定義場所はglobal/autocomplete.css */
.autocomplete-history-dropmarker
/** アドレスバー右側のサイトにジャンプするボタン。定義場所はbrowser/browser.css */
#go-button

検索ボタンの周りはbrowser/serchbar.cssに書いてあります


/** 検索バー右側の検索エンジン選択ボタン。要素はtoolbarbuttonではなくて実はbutton要素ですので注意 */
.searchbar-engine-button
/** 検索エンジンを選択するドロップボタン */
.searchbar-dropmarker-image
/** 入力テキストボックス */
.searchbar-textbox
/** 検索バー右の検索実行ボタン要素名はtoolbarbutton */
.search-go-button

bookmarksPanel.xul

/** ブックマークツールバーのボタン類を調整 */
toolbarbutton.bookmark-item

タブパネル

基本的にはglobal/tabbox.cssの中を改造するのですが、tabの使い道は、Webページを表示しているところだけではなくて

コンテキストメニュー>このページの情報を表示 で表示されるタブとタブパネル等も設定しているので、それらにも共通するデザインのみを書いて、さらにglobal/browzer.cssで追加の設定を書き加える必要があります


/** ここにタブのデザインを格納(tab.cssとbrowzer.css両方にあります) */
tab
/** 現在表示されているページのタブ */
tab[selected="true"]
/** 読み込み中のタブ(アクティブならそっちが優先) */
tab[busy] {}
/** ブラウザのタブパネル親要素はtabpanels(browser.css) */
.tabbrowser-tabs
/* ブラウザの表示部分(タブバーの下)あるいはタブバーの下辺(browser.css) */
.tabbrowser-strip
/** タブ右の閉じるための×ボタン。親要素はtoolbarbutton(browser.css) */
.tab-close-button

ブックマーク

悲しいかな。サイドのブックマークバーは、globalフォルダ内部しか読み込んでいないので、独立に設定を行えるところが限られています。

global/tree.cssを読み込んでそこに設定を書き込んでいきましょう。


/** ブックマークツールバー上の閉じるボタンがある所(gobal/global.css) */
sidebarheader
/** ツリーの存在する本体。背景色とかはここに設定 */
tree
/** 非アクティブ状態で、選択状態のアイテム */
treechildren::-moz-tree-row(selected)
/** ツリーの中にあるセパレータ */
treechildren::-moz-tree-separator

ステータスバー

ほとんどがglobal/global.cssで設定できます

statusbar要素はステータスバー自体を現し、その下のstatusbarpanel要素に各コンテンツが格納されています


/* Window下のステータスバー関係。 */
statusbar
/** ステータスバーの中のコンテンツ */
statusbarpanel
/** resizerが入っているstatusbarpanel。ステータスバーの右端にある。要素名はstatusbar */
.statusbar-resizerpanel
/** Windowの大きさを変更するための場所 */
resizer
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

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