ナデシコ歴史年表(詳細版)

つきつめると詳細不明な部分や、推測に当たる部分は大概(?)を付けていますが、基本的に自分の思うように、取捨選択しています。

[空白の3年間]

2198年3月

ナデシコクルー、連合軍に回収される。

戦争の大きな目的であった、遺跡を失った、地球、木連の戦争継続意志は急速に薄れる。

その後、ナデシコクルーは連合軍の監視下で、サセボ(TV第1話の舞台)の基地内(資材管理倉庫D-通称「ナデシコ長屋」)で抑留生活を送ることになる。

その間、ユリカとアキトの仲は急接近。遺跡争奪戦のドタバタに紛れてとはいえ一度「好き」と言ってしまった以上、押しの強いユリカから逃れられるはずもなく、じゃあラブラブかと言うと、音なんて筒抜けの長屋、しかも長屋の中心にあるアキトの部屋にクルーが続々と集まるからそう言うわけにも行かない。アキトとユリカはにぎやかながらも恋人としてはイマイチな生活を送ることになる。

ちなみにアキトはサセボでの拘留期間中、以前世話になっていた雪谷食堂で料理の再修行を行っている。

2198年5月

木連側で「熱血クーデター」発生。月臣中佐の「熱血とは盲信にあらず」の檄文から始まるこのクーデターは、和平推進派であった白鳥九十九少佐の謀殺事件の真相を知った、秋山源八朗以下、若手穏健派が中心となって、徹底抗戦を唱える草壁中将に対抗する形で行われた。

「白鳥大佐ノ意思ヲ継グベシ」と動いた若手穏健派は、瞬く間に木蓮の主要機関を制圧、以降木連の政治は、秋山源八朗を中心とする、穏健派の若手が実験を握ることになる。

そのさい実質的指導者であった、草壁中将は自ら出撃して行方不明に。

ここから後の休戦協定へ…。

ちなみに秋山源八朗とともにクーデターの中心人物であった月臣元一朗中佐もクーデターの成功直後に行方不明に。月臣は自らの意志で行方をくらましたのだが、この時点でほとんどの木連軍人は、月臣は死亡したと思っている。

ちなみに、ここで行方不明になった草壁(元)中将は、その後、ナデシコと遺跡ユニットの回収に成功。その後の一連の「火星の後継者」の騒動へと繋がっていく。

2198年9月

木連新政権と地球側とで休戦条約が結ばれる。これによりナデシコクルーの抑留が解かれる。彼らはそれぞれの目標へ散り散りに…。

アキトの場合は、ウリバタケのつてで4畳半のアパートを借りて、ラーメン屋台を引くことになる。

高給取りぞろいだったナデシコクルーは、普通こんなことになるはずはないのだが、ナデシコは作戦行動中に地球の関係各位にかなりの損害を与えている。通常、それらに対する賠償請求はナデシコが加入している保険で賄われるはずなのだが、中途採用であるアキトだけは別で、この保険契約の範囲外となってしまう。幸いプロスペクターが手を回してくれたおかげで、莫大な謝金を背負うことはなくなったのだが、ナデシコに乗艦していたときの給料は全てパァになってしまったのだ。

ちなみに、屋台はウリバタケにタダで作ってもらったことは良いものの、ボタンを押すと花火が出たり、いきなり変形したりと、使っているアキト達も面くらう事も多かった。(ゲーム、小説など作品により機能の内容がまちまちで、詳細不明)

連合宇宙軍に残ったユリカはなんだかんだで天才。定時までにキッチリ仕事を終えた彼女は、毎晩アキトの屋台を手伝いに行っていた。大晦日の夜も2人で屋台を引きながら、除夜の鐘の音を聞いた。

2人の関係はやがて「ラーメン屋とお嬢様の恋」として、近所で評判になる。

この状況を面白く思わないのが、大の愛娘家であるユリカの父、ミスマル・コウイチロウ。家で話すたびにアキトの話ばかりをするユリカに、コウイチロウの不満は溜まっていくばかりだった。


一方、木製では秋山源八郎は平和大使として地球へ赴任、木星本星は軍縮が行われ、政治面では旧穏健派の老人たちの力が増していくことになる

2199年1月

ユリカが「いつもアキトにお料理を任せるわけにはいかないわよね、ラブラブの新婚ライフに備えて、私も料理をおぼえなくっちゃ」などと言ったのを耳にして、コウイチロウはついに怒り爆発。「あんなどこの馬の骨だか分らんやつとの結婚は、許さん!」と宣言。

当然反論したユリカと、怒りで我を忘れているコウイチロウとの間に、ミスマル家における冷たい戦争が開始。コウイチロウとユリカは一言も口を聞かず、ついにはミスマル家に両者ここから一歩も立ち入らないという一本の線が引かれた。


冷戦開始から一週間。困ったユリカは、そのことを幼なじみのジュンに相談を持ちかける。未だユリカのことが諦め切れなかった彼は、ここでユリカを奪うことも考えたのだが、元々の人の良さによりユリカの相談役になり、アキトとユリカが結婚できるように協力すると、約束してしまう。もちろんこの後ジュンが「バカバカ、ボクのバカ」と後悔したのは言うまでもない。

その後も、ユリカとコウイチロウの関係は悪化していき、ついにユリカは家出を決意。ルリを引っ張り、ジュンに荷物をまとめさせて、アキトの家に転がり込んでしまう。


押し掛け女房に来られたアキトの方はと言うと、部屋は風呂無し4畳半、大きなトランクをいくつもかかえて来たため、いきなりユリカの荷物で部屋がいっぱいになってしまう。

ついに一つ屋根の下で暮らし始めた2人(ルリも一緒だが)はラブラブのドキドキな生活になるかと言えば、家が近所にあるウリバタケは日に何度もアキトを見に来るし、2人が一緒に暮らし始めたと聞いて、ナデシコクルー達も続々とアキトのアパートにやってきた。そのため、ラブラブなんかやっている暇はなかったのである。


アキトとユリカは屋台を引き、ルリはチャルメラを吹く。夜は寝相の悪いユリカにルリが潰されないように、アキトが中心になって3人で川の字になって眠った。

それはアキトにとっては本当に久しぶりの、ルリにとっては初めての「家族」と言える物であった。


一方政治面では、宇宙新世紀宣言を発行、木蓮は正式に地球連合の加盟国として認められる

2199年2月

ユリカとルリとの生活は続いていた。しかし、元々根が真面目なアキト「このままこんな同棲みたいな生活をしていちゃいけないんじゃないか、やっぱりきちんと結婚しないといけないんじゃないか」と。

天気の良い昼下がりの午後、河原で休憩中のアキトはついにユリカにプロポーズ。と言ってもアキトの口からは「す、するぞ…け、結婚…」とボソボソ言ったらしいが、それをユリカが聞き逃すはずもなく、ユリカは飛び上がって喜んだ。


コウイチロウに結婚の許しをもらいに来たアキトにコウイチロウは全く意に介さない。

「何度来ても同じだ。どこの馬の骨ともしれぬやつに、うちの娘はやれん」「ウチは馬の骨なんて使ってないっス。トンコツと鶏ガラッス」「そうよ、アキトのラーメンおいしいんだから」「それは欲目というものだ」「欲目じゃないよホント目だよ」「ピ〜ヒャララ〜(ルリのチャルメラ)」「ほら、ルリちゃんもおいしいって言ってるよ」「よし、ならばワシが食ってやろう。もし本当に旨ければ結婚でも何でもするがいい!」

という話の流れになり、アキトこうコウイチロウの「ラーメン勝負」をすることになった。勝負の当日、ミスマル邸には噂を聞きつけた旧ナデシコクルーも集まった。「なんだ勝負ったって、単にラーメンを食べるだけじゃない」と突っ込みを入れたのはミナトであった。

アキトが出したのは、いつも作っている東京醤油ラーメン。よけいな技は一切使わず、麺とスープそのものの味で勝負しようとしたのだ。スープを口に運ぶコウイチロウ。「うっ、この味は!」「どうなのぉ、お父さま。アキトの料理は?」「うまい、うまい、うまいぞ〜!」ちなみに、そのときコウイチロウの後ろに富士山が見えたかどうかは定かではない。

かくして結婚を認められたアキトとユリカ。式の日取りや、新婚旅行など、話はトントン拍子で進んでいった。


社会情勢としては地球連合総会議で秋山源八郎が「恩讐は宇宙に捨ててきた」から始める演説をし、戦いにつかれた人々に大きな勇気を感動を呼んだ

2199年3月

反ネルガル派勢力の主導により、地球連合と木連を合わせる形で、新地球連合が発足する。それに伴い、連合宇宙軍と共存する形で、地球連合統合平和維持軍が結成。連合軍を順次編入する形で再編際されることになった。

新地球連合の設立と同時に、同連合は「大いなる計画」と呼ばれる遠大な計画に着手。そのうちの一つが、クリムゾングループが発起人となった、太陽系航路の開発計画であるヒサゴプランであった。

以降、ネルガルはその勢力を減衰させ、その会長アカツキ・ナガレは過去の悪行を表沙汰にされ表舞台から姿を消す。それに変わって、表に出るようになったのが会長秘書であったエリナ。元々優秀だった彼女は、八面六臂の活躍をし、図らずも「3年以内にネルガルのトップに立つ」の目標を果たしてしまうことになる。

2199年3月〜4月

春休みの特別編として、ゲキガンガー劇場版:「熱血大決戦」公開。

前半はTV版ゲキガンガーの総集編。後半は幻の劇場版のオリジナルネガをニュープリントしたものが公開された。

ちなみに、アキトはこれが生まれて初めての映画館でなんと最前列でこれを見ている。首疲れなかったのだろうか…。

2199年6月10日

アキト・ユリカの結婚式、場所はレストラン「ドラゴン」で18:30〜。

心から祝福する者、ちょっと悲しむ者、羨ましく思う者と、それぞれの心中は様々であったが、これまでの経緯を端で見ていたルリは「オトナって、いろいろと大変だなぁ」と思った。

2199年6月19日(日本時間:午後3時頃)

アキトとユリカはハネムーンに出発する。アキトは「もう一度、あの草原で自転車を走らせたい(TV21話から)」とのことで、行き先は火星。

しかし、飛び立って間もなく、シャトルはルリ達の目の前で爆発。乗員乗客合わせて死者600名を超える大惨事となった。

これは実は「火星の後継者」によるA級ジャンパー誘拐事件の一つなのであるが、これをルリ達が知ることはなかった。

ほぼ同時刻、「火星の後継者」の一連のA級ジャンパー誘拐事件を察知したアカツキ・ナガレは、ジャンパーであり、ボソンジャンプ研究の第1人者であるイネス・フレサンジュ氏の誘拐を予測し。偽装工作を施し、彼女を飛行機事故で死亡したことにする。(イネスさんは見送りには出席していない様子です)

2199年6月21日

喪主をミスマル・コウイチロウとして、アキトとユリカの葬儀が行われる。コウイチロウがユリカの、ルリがアキトの遺影を持って見送ることになった。

贈られた花束には、喪主以外には「ネルガル重工」「地球連合軍」「日々平穏」「ナデシコクルー一同」とある。

2199年7月

アキト達の事故の後、ルリに宇宙軍に戻らないかと話が持ちかけられるが、アキト達の死のショックは大きく、ルリはこの話を断ることにする。

結果、ルリはミナトさんに引き取られ、オオイソシティへ行き、ミナトとユキナと共同生活を送る。ちなみに、歳の近いルリとユキナはこの期間中に親しくなっている。


終戦後、自身の正義に悩み、木星で腐っていたタカスギ・サブロウタはこの時期に秋山源八郎とアララギの指示で、ルリの警護のためにオオイソ・シティに潜伏をする。 そのさい、現地に溶け込むために映像資料で調べて選んだ金髪にアロハシャツの「遊び人のサーファー」の格好が後の劇場版まで繋がる彼のスタイルになることになる。 最も、サーフィンは禁止されている22世紀のオオイソでは「オカシナ金髪の男」として近所の評判になってしまい、逆効果であった。

しかし、その失敗を逆利用して、ルリやユキナと話すきっかけを作り、彼女ら一家と次第に知り合いになっていく。

この後のカタスギとルリが親しくなっていく過程は、NADESICO NOVELTE PLUSに途中までながら記載されている。

2199年8月

アキトとユリカは「火星の後継者」の研究所でその身体をボソンジャンプの実験のために使われており、先にアキトが実験体となり、結果、実験の影響で五感の大半を失うことになった。

「火星の後継者」の動きを探っていたネルガルは、その情報をつかみ、ゴート・ホーリー達ネルガルシークレットサービスは研究所を奇襲、アキトの救出に成功するが、間一発のところでユリカを北辰達に連れ去られてしまう。

目の前でユリカを奪われたアキトは、妻であるユリカの奪還と「火星の後継者」への復讐を誓い、そのころネルガルシークレットサービスの一員となっており、研究所の奇襲作戦にも参加していた月臣元一朗の元で、リハビリと木連式柔や機動兵器の扱いの特訓を開始する。

2200年7月

火星の後継者の活動の妨害工作(クリムゾングループの大型輸送機墜落事件等)を始めたアキトは、ネルガルシークレットサービスの一員にはならず、ネルガルのサポートを受けず、ユリカ救出のために単独で行動していた。

その過程で救出されたのが「火星の後継者」に実験体として捕らわれていたラピスであり、以降アキトの五感の大半を失ったアキトのサポートを行い、またユーチャリスを駆ってアキトと行動を供にする。

ちなみにアキトのこのような扱いは、ネルガル会長であるアカツキの考えで、後ブラックサレナとなる、テンカワ専用エステバリスやユーチャリスを彼に引き渡し、アキトは「火星の後継者」に関する手がかりや、ボソンジャンプに関する研究データを引き渡していた。


タカスギが暗殺者に襲われそうになったルリを、まるでお姫様を守る騎士の様な活躍で助ける?、暗くふさぎ込んでいたルリは、前向き生きる気持ちを取り戻すのであった

2200年8月

タカスギとの出会いで、ルリは前から声をかけられていた宇宙軍へと戻る決心が付いた。連合軍に回収されたナデシコのメインコンピュータであるオモイカネとも再会をし、アキヤマの計らいでタカスギも宇宙軍の一員となる。

ちなみにこの時、ルリはルリと同じ境遇を持つマキビ・ハリとも出会っている。2人は初対面の時からそれぞれに好印象を持ったようであり、ルリはミナトに宛てた手紙で「私に弟が出来ました」と書いている。ちなみに「ハーリー君」のニックネームも彼女が付けた者である。

2200年12月

新造戦艦ナデシコBの艦長としてルリが選ばれる。副長にはタカスギ大尉、副長補佐としてマキビ・ハリ少尉が任命され、ナデシコBの活躍が始まる。

ちなみに、これは連合宇宙軍史上最年少艦長の記録を更新しており、これと後の活躍よりルリの名は世に広まることになる。

彼らは、いくつかの難事件を見事解決し功績をあげた後、2201年8月の「火星の後継者」の一件へと繋がっていく。

2201年07月01日

ヒサゴプランのターミナルコロニー、タカマガをアキトが襲撃

このときアキトはブラックサレナ重武装タイプ高機動ユニットで出撃し、駐留艦隊旗艦に奇襲をかけ、指揮系統を分断。その後の混乱に乗じて「火星の後継者」に関する各施設を破壊している。

この結果タカマガは大破している。

2201年07月10日

アキトは続いてホスセリを襲撃。ブラックサレナモールタイプ高機動ユニットで中枢ブロック近くを警備中の双胴艦の格納庫部にジャンプアウト。機体先頭部の削岩ドリルとレーザー削岩機で戦艦を突破して、そのままホスセリの中枢ブロックまで突き進んだ。

結果ホスセリはタカマガと違い中破にとどまっている。

2201年07月20日

ウワツツ襲撃、この時アキトはホスセリの時と同じ戦法を使い、結果ウワツツ中破。