ナデシコ辞典:ちょっと小話

地球内の内通者。

1話の就航前のナデシコの襲撃や、16話のシャクヤク襲撃など。

木星側の行動を考えると、明らかに地球側にスパイ(または内通者)がおり、そこから地球側の情報を得ている事が推測できる。

ナデシコ、シャクヤクの他、ボソンジャンプ研究をしていたアトモ社等、ネルガルの施設の多くが襲撃を受けていることから、反ネルガル企業の代表であるクリムゾングループか…というと10話でアクアが襲われている事を考えると、違う可能性もあるし…。

え、一族の汚点の処理?。ナンノコトデスカ…。

Ⅱの付く戦艦

劇場版で艦の名前にⅡが付いている戦艦は次の3艦

  • パンジーⅡ
  • クロッカスⅡ
  • ジキタリスⅡ

この3艦ともTVシリーズで実際に艦名を名前を呼ばれている戦艦、駆逐艦である。登場箇所を一覧すると

クロッカス

ナデシコ第2話でチューリップに飲み込まれる

その後第7話でナデシコに発見され地球へジャンプするゲートとなる

ちなみに、劇中では護衛艦となっているが、自衛隊では、駆逐艦に相当する艦を護衛艦と呼ぶ

パンジー

同じくナデシコ第2話でチューリップに飲み込まれる

その後の行方は不明だったが、後々に火星にボソンアウトしたことをエリナが語っている

ジキタリス

ナデシコ12話において戦闘中に暴走したオモイカネの巻き添えをくらって撃沈

プロスペクター曰く「ナデシコより高い」らしいがずいぶんと沈みやすいもんである

おそらくは、スタッフの誰かが考えた小さなファンサービスなのだろうが、正直細かすぎます…(−−;

同名の戦艦「ガーベラ」

TVシリーズの題第8話、ナデシコがジャンプアウトした第4次月攻略戦と、劇場版での『サクヤ』攻防戦で火星の後継者側に唯一艦名が一致している艦がある。

艦名は「ガーベラ」なのだがこれが全く同じ艦であるかは不明である。(名前のネタが尽きると、退役した艦の名前を使い回すのは常識的に行われるので多分別の艦)

問題は、劇場版パンフレットの解説であるが、実際のフィルムを見てみるとガーベラは火星の後継者側に付いており撃沈などしていないことがわかるが、全然逆の記述がされている…何故?

ジェネレーター出力

エネルギーを基本的に外部からもらっているエステバリス

積尸気や夜天光等の、火星の後継者の兵器は、クリムゾングループとの関係があったことから、ジェネレーターはステルンクーゲルと同じく、ジョロやバッタの物を改良した物を摘んでいる可能性が高い。

ここで、積尸気や夜天光のディストーションフィールド発生装置に注目する。

設定ではこの機体のディストーションフィールド発生装置は、ジェネレーター出力の関係で、コックピット周辺のみを守るように出来ている。

ということは、ステルンクーゲルや火星の後継者の使っていた人型兵器は、ジェネレーター出力では、エステバリスに大分劣る可能性が高い。

考えてみれば、バッタは自分の(小さめな)身体を守る範囲のフィールドが張れれば良いわけで、改良があったとはいえ、同じ物を摘んでいる以上は当然のことかもしれない。

でもステルンクーゲルとかは出力が必要なレールガンは積んでるんだよねぇ…

某国の陰謀

サターン版ではシャロンと通信で会話している人に、「補佐官」と名打ってありますし、劇場版の最初の地球連合総会での台詞に

木連代表「今度は土星トカゲ、なんてのはナシですゾ」

アメリカ代表「……!? 何だ、それはどういう意味だ!?」

木連代表「さる筋に寄れば、某国の陰謀という説もあるが?」

等の台詞から、アメリカが、政治の主導権を国連に持って行かれて、復帰を考えて躍起になっている世界情勢が推測出来るのですが…。

まぁ、悪魔で推測でしかないですけどね。

日米安保

現在、日本の国防上、コレ抜きでは語れない条約ですが、22世紀現在では、無くなっている様子

証拠として考えられるのが、1話でのトカゲに襲撃された連合軍基地、現在の地図ではそこは米軍基地が転がっている場所になるのですが、アジア圏を勢力としているネルガルが、そこに自分で戦艦を隠している事等がその理由になりますね

おそらくは、世界情勢が米国主導から国連主導に移った、月の内乱の時期に、世界の流れに付いていったか、日本が自分から裏切ったかしたのでしょう

AからBへの物語

実はエステバリスの改良型だったブラックサレナと繋げたくて、今度の新型に「サレナ型」とか付けたり、p182でナデシコのバリア突破が98年10月(ホントは99年1月と思われる)にしていたり、木星側に捕虜になっていたフクベ提督が、月にジャンプしていたことになっていたり、ナデシコBの就航は2200年12月なのに、10月15日にはナデシコBが存在したり(p249)、監督に取材を行った”らしさ”が出ている部分もありつつも、TVシリーズと重なっているようで、結構穴もあったり…。まぁ、純粋に読み物としては底々いけているので、自分的にはオススメなのですが…。

Martian Succesor

ナデシコのタイトルにあるこの単語

辞書を引いてみると

Martian

SF用語で火星人

Succesor

継承者

つまりこれを邦訳すると意味は「火星の後継者」になるんですねぇ…。

ボソンジャンプ

一瞬テレポートと思われたボソンジャンプ、TV25話で時間移動と分かり、その仕組みが明らかにされたが。

詳細に解説すると

物質はボソンジャンプフィールドの中で、時間を逆行する性質を持つボース粒子に変換される。

  1. ボース粒子は過去にさかのぼり、古代火星文明時代の遺跡へたどり着く。
  2. 遺跡にやってきた物質はボソン粒子に変換される。
  3. 物質は目的地に光速で移動
  4. 通常空間の出現ポイントに再出現

という流れを取る。

ちなみに、「火星文明の遺跡へたどり着く」と書いているが、本当に火星まで飛んでいるわけではない(遺跡には時間と空間の区別がない、逆を言えばどの時間のどの場所にも遺跡は存在できる)

さらに目的地まで光速で移動しているので、その他の空間の時間が進んでいても、ジャンプした側の時間は進まないのである(相対性理論から)

普通の人間がジャンプを出来ないのは、遺跡を作った古代火星人と人類の思考パターンは異なるため、それがノイズとなってしまうためである。

スタートレック

アメリカで40年以上シリーズが続いている、SFドラマで、分かりやすく言うとアメリカ版ガンダム(うわ暴論、ファンに殺される)。

海の向こうでは熱心なファンが数多くいるのだが、日本では何の因果かその放送は深夜帯に追いやられ、知っている人は知っているけど一般の人の知名度はイマイチな作品となっている。

どうしてコレを紹介するのかと言えば、ナデシコはこの作品の影響を強く受けているから。

例を挙げると、居住区と艦橋が、機関部と分離できる仕掛けや、ナデシコB、ナデシコCと言う艦名等が、シリーズを代表する鑑エンタープライズ号に習っている(この作品にはエンタープライズB、エンタープライズC等の艦が出てくる)、乗組員の制服のデザインなどがそうである。

ナデシコの艦載機

TV25話でカキツバタから出てくる大量の量産型エステを見て「なんであんなに積めるんだよ!」と思った人結構居ると思うのですが、ナデシコもパイロットの数が多くなかっただけで、エステバリスの方は結構めるはずなんですよね

一応、1話〜7話までは、火星までの直行便と考えると

陸戦1機
空戦2機
砲戦3機(一機は3話のデルフィニウム戦で大破)
0G戦5機(一機はデビルエステバリスとなってしまいました)

合計11機は最低積む予定だった様子ですし、機体の構成が偏っているのを見ると、陸戦、空戦はもう少し積んでいたと思われますし、火星まで行って帰るだけの必要な予備部品等も多めに積んでいたはずですから