ナデシココンテンツ;時代背景

国際情勢

1990年代以降、世界の覇権を長く握ってきた米国も、22世紀初頭から始まった、月の独立運動に対抗している内にその国力を疲弊させて、それに続形で出された、米国1極集中を良く思わない国々での「地球人類宣言」から、その権威を失墜、覇権国家から、1大国へと成り下がり、その後の世界政治は、各国間交渉から、国連中心に移行したと思われます

劇中で頻繁に登場する「地球連合軍」は現在の国連軍の延長線上にある組織で、現在の様に有事の際に必要に応じて各国から集められるのではなく、常備軍として存在していること、また複数の艦隊を連合軍として指揮している事などから、規模も現在の国連軍とは比べられないくらいに大きいものと思われます。

TV2話で、チューリップに呑まれたパンジーとクロッカスは「駆逐艦」ではなく「護衛艦」と呼ばれていたことから、この2鑑は連合軍が自衛隊から預かっている鑑と分かります(護衛艦は駆逐艦相当の船の自衛隊独特の呼び名)。他にも、ナデシコは8話以降では、連合宇宙軍極東艦隊に組み入れられている様に、連合傘下の各国で軍隊は独立に存在しており、連合軍はそれぞれの国から指揮権をもらっている形で存在しているのでしょう

22世紀の自衛隊は、宇宙にいける戦艦を常に持っている段階で、既に現在の自衛隊とは形の違う組織として存在しているみたいですが…

経済

もちろん、コチラも現在の経済の延長線上にあります。でも、幾つか訂正するなら、社会学者的に言う「後期資本主義」の世界に移っていますが…

海外進出、吸収合併等の再編を繰り返して世界各国に進出した大企業は、国家を越える資本力を持ち、政治により深く介入、金持ちは自分の権力をそうして守って、資本家と労働者は今までより分かれる

等々、まぁ、あとの詳しいことは個人で調べてみてください

TV1話では、アキトの舌から細胞を取り出して、遺伝子データからアキトの身元を探していましたが、個人データをあっさり何処からか取り出してしまう様な、結構とんでも無い事をさらっとしてしまっている事、ネルガルが、民間企業でありながら宇宙戦艦を保持できるだけの政治への介入力等に、そういう社会情勢を垣間見れます…